2016年06月22日 45years

自分自身に年頭掲げた目標、映画鑑賞からのインプット。
隙間時間を見付けては、出来るだけ足を運びたいと決めた2016年も上半期がそろそろ終わり。
邦題”さざなみ”
邦題のセンスが抜群に良い!と思います。
映画の内容と違和感なく”さざなみ”と言う、日本語の持つ機微に触れる美しい言葉をしみじみ感じられて・・・。
主演のシャーロット・ランプリングは、私の好きな女優さんのお一人。
今回70歳になられたと知り驚きましたが、知的さと麗しさを持った妖艶さ、スタイル抜群!クールビューティーは変わらない。
定年退職後の熟年夫婦の1週間、そしてその1週間の始まりに起こったことによって、結婚45年間分の夫婦関係をも揺るがす心理描写が描かれていきます。
まぁ、見事に男性と女性の視点の違い、デリカシーの差などが浮き彫りに。
シャーロット演じるケイトは大人だから表面上は冷静なのだけど、ジェラシーを超えて私にはサスペンス!!
違いがあるのが性差だと思っているのですが、年齢を重ねた熟年夫婦であっても、あるからこそその差は縮まらないものなのだと知りました。
ラストシーン、ケイトが結婚45周年パーティーに選んだドレスはグレー。
そして首元にはこの日のために夫から贈られた、ブルーの石のネックレス。
言葉なくラストのシーンでのケイトの腕の動きに、この映画の意味がドレスのグレー、ネックレスのブルーと重なりました。
・・・ここで解説してしまうとネタバレに繋がってしまいそうなので、控えます(笑)
講座などでお目に掛かった時にお話を振って下されば”さざなみ”トークで盛り上がりましょう!
男女の「想いの縮まらない差」も切ない永遠のテーマですが「女性の繊細さは分かっているよ、こうでしょ」「優しいでしょ、僕」的な対応をされる方が「本当に分かってない!見当違いだし・・・」と女性なら思ってしまうかも、ね。
分かり合えない男性の「やってしまったトンチンカンな行動」の方が、寧ろ時と場合により「可愛い♥」と母性本能センサーが発動してしまう女性陣、多いかも?!
それにしても、シャーロットの目から醸し出す雰囲気、心情を表現出来る演技力が素晴らしい。
ご覧いただけるチャンスがお有りでしたら、ぜひ。
私が鑑賞した会場はコチラ↓
http://www.fromeastcinema.com/
Posted by
EVERGREEN
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