2014年10月26日 色に託す”愛”
先日、TVでイタリアのサルディーニャ島に住む、ギネスにも認定されている長寿兄弟の生活振りを追ったドキュメンタリーを拝見しました。
この島では、この兄弟だけが特別な訳ではなく、全体的にも島民がご長寿だと言うことです。
100歳以上の人数が、世界平均の2.5倍だと言うから驚きですね。
長寿の遺伝子を代々受け継いでいる方が多いこと、そして食生活を含む島での生活が「幸せに生きる」ことに繋がっていると感じました。
このご長寿兄弟・メリス一家の長姉コンソラータさんは、107歳。
ウィットに富んだ会話をし、好き嫌いなくお野菜、お肉、ペコリーノチーズ、ワインも含めたお食事をご自分でいただいています。
補聴器なども付けていない様にみえましたし、今ある不安は「自分で髪や体を洗えなくなること」だそう。
ですから、107歳の現在でもご自分で身の回りのことをされていらっしゃる、と言うことでしょう。
それだけでも素晴らしいことですが、さらに島民たちが入れ代わり立ち代わり彼女のマッサージを受けに来るのです。
マッサージ師ではないそうですが、家族に施していたマッサージが評判を呼び、島民に広まって親子で施術を受けている方も。
人が好きと話す彼女には訪問者が絶えないようでしたが、いつも同じ「黒い服」が私は気になりました。
頭に被るスカーフから足首を覆う程のロングスカートまで、すべて黒。
明るいエネルギーを放つ彼女とのギャップに物語の最後まで気になって、気になって・・・。
番組の最後にその謎が解けた時には、彼女の人生にも重なって感動しました。
黒に託す思いとは、40年前だったか?!亡くなられたご主人への愛でした。
つまり、この長きに渡る期間、喪に服しているのですね。
日頃は、一人じゃないことに幸せを感じて過ごすコンソラータさんですが、大切な一人の方への思いを色に託している姿にこのドキュメンタリーの全てを表していると思いました。
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EVERGREEN
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