2010年05月17日    掌に閉じ込めた工藝品

松本市美術館で開催されている 「民藝のこころ 新たなる創造へ 型絵染 三代澤本寿生誕101年展」に行ってきました。
懐かしい様な、それでいて思いっきりモダンでモード漂うものだったり、色もデザインもとても「粋」に感じました。
館内に本寿氏のことばが所々で紹介されているのですが、その言葉は私の動きを止める程響きました。
ジワッときます。

 

その地位を築いてからも松本での活動を続けていらっしゃった三代澤本寿氏でしたが、世界に足と目を向けよく旅をしていらっしゃったようです。
大胆なデザインの図柄であっても、和紙に施す氏ならではの型絵染がそうせるのでしょうか・・・。
トーンを抑えた色味が全体を渋く温かみのあるものとして表現されていて、私にはどれもお洒落に感じましたし、山小屋にあってもコンクリート打ちっぱなしの住宅にあっても存在感のある作品だと思いました。

中に、抜き型をモノクロに仕立てて展示してあったのですが、先に色の付いた作品を見た後にはそれがとても新鮮でした。
また、モノクロだとデザインがより力強い個性として浮き上がってきて、素晴らしいと思いました。
デザイン性も高い氏ならではの作品は、とても素敵で型絵染だけに留まらずくらし全般に活かされてきたことがよく分かりました。
氏がデザインされたガラスピッチャーがとても素敵で「欲しい~!」と展示ガラスに張り付いて観覧しましたし、遊び心あふれた帯、そして作品を縁取る木製の額(松本在住の職人さんの手によるもの)、長いことそれらの前で拝見させて頂きました。

関わりのあった職人の方をはじめとしたインタビューも、最近紙面で読ませて頂きました。
民藝運動に尽し、また”型絵染”という独自の手法を生み出した方が数年前までこの松本で作家活動をされていらしたこと、この地に歴史を想います。

掌に閉じ込めた工藝品

↑帰りに「限定版 みよさわとらんぷ」を購入してきました。
通常のトランプよりも一回り程小ぶりなトランプは、手のひらに収まる
(・・・私は手が大きい)
掌に閉じ込められる工藝品は、私に納まり切れない創造美の感激を与えてくれました。来月6日まで開催しています。

掌に閉じ込めた工藝品


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Posted by EVERGREEN at 12:00 │Comments( 0 ) 暮らしの中の色香
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