2015年09月30日 お江戸の香りごはんは・・・
”食文化の衰退は、文化の衰退につながる”
これは、江戸料理を食す会で伺った言葉です。
衝撃的な言葉ではありますがその通りだと思いますし、また同時に食の質の変化は、その世に生きる人も変えてしまうものだと思います。
今回いただいた江戸料理の中でご飯ものは”松茸ごはん”でした。
松茸は炊き込みではなく、蒸す段階でさっと火が通る程の調理。
そこに粗びきの胡椒を振りかけてあります。
参加者の男性陣からも「これはうまい!」と絶賛の声が聞かれました。
江戸料理の福田浩氏は粋に「胡椒めし」と仰っていました。
実は、主宰する薬用植物主体のお料理レッスンの中で「スパイスライス」はご紹介するメニューの1つにあります。
風味を上げる調味料としてだけでなく、スパイスが元来持つ「お薬としての存在」を美味しく味わう人気メニューですょ。
やはりご紹介すると皆さま最初は驚きの表情をされますが、食すと必ず自宅で作ってみます!と仰います。
我が家でも季節によってスパイスの種類を変えたスパイスライスが登場しています。
カルダモン、ブラックペパー、クミン、ターメリック、ベイリーフ、ローズマリー、カレーリーフ、ジンジャー・・・。
お江戸の時代にも白飯に胡椒を合わせて食していた事実があることに思いを馳せると、より一層美味しく深いお味に感じるものです。
江戸流に言うと、口のうるさい(口の肥えている)客人の口をも黙らせる「胡椒めし」だそうですから、ぜひ今年の新米が出たらちょっとお試し下さいませ。
・・・レッスンや講演会では、この様な話題も取り混ぜながら皆さまとのお時間をシェアしています・・・
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EVERGREEN
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