地域性と色

EVERGREEN

2017年04月19日 22:30

先日、その地域でボランティア活動に携わっている部会の研修を行って参りました。
主に60代以上の女性の皆さま。
色彩心理には初めて触れる方ばかりでしたが、とても興味を持って受講して下さいました。
活発に質問をいただきながら、皆さまに近い事例を挙げて・・・。

「色って凄いんだね~」
「考えたことなかった!」
などのご感想をいただく中、
「でも、この色をこの地域で選ぶなんて、ご近所の目がね~」
「都会ならいいらしいけど」
「噂されちゃうよ」

そうなんです!
コレコレ、この感覚!!
信州の新鮮野菜を食べ、良き水を飲み、健康的な生活を過ごされている方が多いせいか、皆さん素肌がとても綺麗なのです。
が~、この”隣近所”を意識し過ぎの方が多くて、無難色・・と言うより綺麗な色の出番がない!
折角、お肌が美しいのにわざわざ肌も気持ちもくすませてしまう色の選択になってしまうのです。
あ~、もったいない。







と言うことで、私は講演会、研修会を通じ、ちょっとずつ”無難色からの脱却”の種蒔きし続けています。
「人に噂される」と気にしていると言うことは、「自分がその行為をしている」、つまり悪循環だと言うことに気付いて、受講して下さった皆さまから「一抜けた!」をしていただきたい。
綺麗な色を手に出来ることは、気持ちの軽さや勇気、若返りにも繋がることなんです、とお伝えしたところ、受講後、
「実は今日、普段は着ないこの色を着て来たの。気持ちも明るくなるし、いいね~」
「私、お洒落好きなんだよ。草間彌生も水玉着てるし」
なんて、お話下さるじゃないですか。

嬉しかったです。
色々な土地へ伺いますが、やはりその地域性により皆さまの好まれる色、演出している色が異なります。
総じて年齢が重なる程、綺麗で明るい色を普段手にすることは、他者の目を気にする日本人が多い様です。
でも、考えてみて下さい。
私たちの文化である”着物”
とても色使いが複雑であり、組み合わせの妙があります。
TPOは必要ですが、ご自分の気持ちのまま、自由に色を纏うことはとても幸せな人生に繋がります。
どうぞ目も心もくすませず、本当に必要な色を手に出来る人生にしていただきたいと思います。

またお会いしましょう!

関連記事