2009年07月03日 10:00
「フラメンコの公演に行きたいの」・・・妹も子育て中のママ。
珍しいな、と思ってよくよく聞くと、大学時代一緒に踊っていた友人がリサイタルをするとのこと。彼女の名前は、屋良有子さん。現在フラメンコダンサー。
フラメンコの愁いを帯びた曲に激しいリズム、そして切なく熱いダンス。
スペインで観た時は、少し怖いくらい気迫溢れるものだった。
歴史的背景、その成り立ちにおいても意味深いフラメンコであるが、ほとばしる情熱!という印象を強く受ける方も多いでしょう。
でも、私は意外にもその衣装が物語る様に、情熱を外ばかりに向けてはいないことを感じる。華やかな衣装が目立つが、実際黒をベースにした赤・黄・緑などの組み合わせ、黒一色の衣装が多い。
黒はすべての感情を抑える色=感情が無い訳ではない=秘めているとも受け取れる。何色にも影響を受けない’強い色・強くありたいと願う色’でもある。
踊りの意味も、そしてそれを取り巻く色も「強さと情熱」なのだ。
フラメンコはジプシーの歴史と想いを綴った「生きる」そのもの。
それを異文化・異人種の彼女が、現在までの地位を確立するのには大変な努力があったと思う。
でもきっとその経験と想いが’生きる様に踊るフラメンコ’に通じ、素晴らしいダンサーとしての道を拓いて行かれているのでしょう。
今秋、文化庁海外派遣制度の派遣員として再びスペインへ旅立たれるそう。
ご活躍を妹と共に応援しています。
「生きる」って強さが必要。強さは、優しさだと思う、私です。
・・・そうそう、妹がリサイタルに伺える様、対策を考えなくっちゃ!