食の記憶

EVERGREEN

2012年07月04日 00:00

給食の試食会に参加してきました。
「学校では何が楽しい?」と聞くと、決まって
「給食と長いお休み時間!!!」と答える娘。
うん、とっても子供らしい・・・・

給食は私も大好きでしたが、イマドキの給食事情も気になり、試食会のご案内をいただいた翌日には参加希望を提出していました。
約30年振りの学校給食♪
私が育った場所では、小学校のみ給食で中学・高校はお弁当でした。
松本市では小・中9年間給食だそうです・・・だからこそ余計に気になる給食事情。

この日のメニューは
発芽玄米ご飯、味噌けんちん、そぼろ、梅和え、牛乳でした。


↑給食の風景はそれ程違いがなかったものの、食器に時代の変化を感じました。
私の頃は、銀色の食器でそれがとっても味気なくて・・・。
昔から変わらない疑問としては「お食事なのにどうして牛乳なんだろう?」ということ。
栄養学数値で考えると牛乳になってしまうのかも知れませんが、味覚を育てたり、消化を考えるとお茶が良いのではと個人的には思うのです。

市の栄養士さんのお話によると、食材は放射能チェックをしたもので地産地消を原則に、地域のものが難しければ県内産、それもクリア出来なければ国産という感じで選ばれているそうです。
この日の発芽玄米ご飯も松本市梓川産のものを使用している、とのことでした。

給食費が前年に比べて2円下がったため、子供たちのお楽しみであるデザートやフルーツの出番が少なくなってしまっているそうですが、なるべく月1で季節のフルーツなどを付けられるように努力して下さっているそうです。

昨秋、菅谷松本市長さんとお話する機会があった時、ベラルーシでのご経験から放射能による内部被ばくを防ぐための措置を全国に先駆けて取り入れて下さっていること、またそれについて重要としていることをお聞き出来ました。
当時、国の基準よりも厳しい数値であり、子供を持つ親として一日の大切な1食を託している給食に安心感を持つことが出来ました。

放射能のことも、様々な添加物をはじめとする食の氾濫、事件・・・
不安が多いにある中で食生活を過ごしている現在。
私が子供の頃、給食についても毎日のお食事についても「美味しい」「楽しい」「嬉しい」とまさに全く不安も心配もなく、食に親しめる時間を過ごしてきました。
世情も違うし、きっとそこには母の工夫がちりばめられていたのだと思います。

給食の配膳・試食の体験を通じて、その音や香りと共に一気に子供時代の記憶と食について改めて想いを馳せた一日となりました。




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